「明治神宮のパワースポットには行かないほうがいい」という噂が気になるあなたは、きっと今、大きな不安を感じているのではないでしょうか。
「せっかくお参りに行こうと思っていたのに、何か悪いことが起きるのではないか」「自分は神様に拒絶されているのではないか」と、胸がざわついているかもしれません。
特に、SNSやネット掲示板などで「呪い」や「危険」といった刺激的な言葉を目にすれば、足がすくんでしまうのも無理はありません。
しかし、結論から申し上げますと、明治神宮は決して恐ろしい場所ではありません。それどころか、都心にありながら広大な鎮守の杜を有し、訪れる人々を深い慈愛で包み込む、日本屈指の聖域です。
ネガティブな噂の多くは、強力すぎるエネルギーに対する誤解や、スピリチュアルなルールの解釈違いから生じています。正しい知識とマナー、そして敬意を持って参拝すれば、これほど心強い味方となってくれる場所は他にないでしょう。
この記事では、なぜ「行かないほうがいい」と囁かれるのか、その根本的な理由を一つひとつ丁寧に紐解きながら、あなたが安心して参拝し、最大限のご利益を受け取るための具体的な方法を完全ガイドします。不安を「確信」と「期待」に変えて、素晴らしい参拝体験へと繋げてください。
明治神宮のパワースポットに行かないほうがいい理由

年間を通じて多くの参拝客が訪れる明治神宮ですが、なぜ一部のスピリチュアル好きやネットユーザーの間で「行かないほうがいい」という警告が発せられるのでしょうか。
火のない所に煙は立たないと言いますが、その噂には確かにいくつかの根拠が存在します。しかし、それは「万人が行ってはいけない」という意味ではなく、「特定の条件下では注意が必要」というニュアンスが強いものです。
ここでは、その主な要因となっている清正の井戸、属性の相性、カップルにまつわる都市伝説、そして体調変化について、専門的な視点から深掘りして解説します。
清正の井戸が危険で怖いと言われる原因

明治神宮御苑の奥深くに位置する「清正の井戸(清正井)」は、戦国武将・加藤清正が自ら掘ったと伝えられている、都内でも稀有な湧水スポットです。毎分約60リットルもの清らかな水が湧き出し、水温は四季を通じて15度前後と一定しており、東京都の調査でもその水質の良さが確認されています。
風水的な観点からは、富士山から皇居へと流れる「龍脈」の上に位置し、エネルギーが噴出する「龍穴」であるとみなされることもあります。では、なぜこれほど神聖な場所が「危険」「怖い」と言われるのでしょうか。その背景には、この場所が持つエネルギーの性質に対する解釈が関係しています。
スピリチュアルな説では、清正の井戸は訪れる人の気を増幅させる性質があると言われています。もしあなたが、純粋な感謝や前向きな願いを持って訪れれば、そのポジティブなエネルギーは増幅され、良い影響をもたらすでしょう。しかし逆に、嫉妬、恨み、強い不安といったネガティブな感情(邪気)を抱えたまま訪れると、そのマイナスエネルギーまでもが増幅されてしまう可能性があると懸念されているのです。
また、かつてテレビ番組で紹介され大ブームとなった際、連日長蛇の列ができ、整理券対応が行われるほどの騒ぎとなりました。その結果、多くの人の欲望や念が渦巻き、「気が荒れた」時期があったという体験談も、ネガティブな噂の一因となっています。「井戸の写真を待ち受けにすると不幸になる」という逆説的な都市伝説も、この時期に「軽い気持ちで扱ってはいけない」という戒めとして広まった側面があるようです。
特に注意すべきタイミング
古くから日本では、水場は「陰」の気が溜まりやすい場所とされています。以下の条件下では陰の気が強まると考えられるため、不安を感じる方は参拝を避けるのが賢明です。
- 雨の日:水気が過剰になり、陰の気が満ちるとされるため。
- 夕方16時以降:太陽が沈みかけ、古来より「逢魔が時(おうまがとき)」として警戒されてきた時間帯に近づくため。
しかし、これらはあくまで「心構え」の問題です。晴れた日の午前中、特に朝一番の清浄な空気の中で訪れれば、清正の井戸は本来の清々しい姿であなたを迎えてくれるでしょう。
(出典:明治神宮公式サイト『明治神宮の見どころ』)
繭気属性の相性が悪い水や空属性の人
近年、インターネットやSNS上のスピリチュアル診断で話題となっているのが、「繭気属性(けんきぞくせい)」という考え方です。これは、人間も自然の一部であり、それぞれが「地・水・火・風・空」のいずれかの属性を持っているとする独自の理論で、人と土地(パワースポット)の相性を判断する際によく用いられます。
この理論において、明治神宮はどっしりとした安定感を持つ「地」の属性に分類されることが多いようです。五行説(木火土金水)の相克関係に似たこの考え方では、地属性と相性が悪いとされるのは以下の属性の人々です。
| 明治神宮の属性 | 地属性 (意味:忍耐、継続、蓄積、安定) |
|---|---|
| 相性が良い属性 | 地属性、火属性、風属性 |
| 相性が悪い属性 | 水属性、空属性 |
| 相性が悪い理由 | 対 水属性:地は水をせき止め、濁らせてしまう(土剋水)。 対 空属性:空(風)は地を巻き上げ、不安定にさせる。 |
もしあなたが自分の属性を調べ、「水」や「空」だったとしても、「行ってはいけないんだ」と落ち込む必要はありません。繭気属性はあくまで近年のスピリチュアルな楽しみ方の一つであり、古神道や神社の伝統的な教えに基づくものではないからです。属性によって参拝が禁止されることは絶対にありません。
実際、明治神宮には毎日数え切れないほどの人々が訪れていますが、その中には当然、あらゆる属性の人がいます。それでも多くの方が「心が洗われた」と感じています。もし相性が気になる場合は、「長居を避ける」「境内の御神木や石にむやみに触れない」といった少しの配慮で十分です。属性にとらわれすぎず、神様への敬意を最優先にしましょう。
カップルで行くと別れるという噂の真相
「明治神宮にデートで行くと別れる」「カップルで参拝してはいけない」という噂を耳にしたことがある方は多いでしょう。これは多くの有名神社やパワースポットで頻繁に囁かれる都市伝説の定番ですが、明治神宮に関して言えば、この噂は完全な誤解であり、むしろ逆の効果が期待できる場所です。
その根拠は、お祀りされているご祭神にあります。明治神宮のご祭神は、明治天皇と昭憲皇太后の二柱です。お二人は激動の時代を互いに支え合いながら歩まれた、大変仲睦まじいご夫婦として知られています。そのため、明治神宮は本来、「夫婦円満」「家内安全」「縁結び」の強力なご利益を持つ場所なのです。
また、明治神宮外苑にある明治記念館は、戦後より神前結婚式の代表的な会場として知られ、現在も多くのカップルがここで永遠の愛を誓っています。こうした事実からも、「カップルで行くと別れる」という噂に根拠がないことがわかります。
「別れ」のスピリチュアルな解釈
もし参拝後に別れることになったとしても、スピリチュアルな観点からは「神様が悪縁を整理してくれた」「互いの成長のために必要な別れだった」とポジティブに解釈されることが一般的です。本物の絆で結ばれている二人であれば、参拝によってその絆はより強固なものとなるでしょう。
(出典:明治神宮公式サイト『ご祭神について』)
スピリチュアル的に体調がおかしい時
参拝中や参拝後に、普段とは違う体調の変化や感情の揺れを感じて、「何か悪いものに憑かれたのではないか」と不安になる方がいます。具体的には、以下のような症状が報告されています。
- 境内に入った途端、理由もなく涙が溢れて止まらなくなる。
- 急に体がカーッと熱くなったり、背筋がゾクゾクしたりする。
- あくびが止まらなくなったり、強烈な眠気に襲われたりする。
スピリチュアルな世界観では、これらの現象は決して悪いことではなく、神聖なエネルギーに触れたことによる「浄化(デトックス)」のプロセスであると解釈されることがあります。涙は感情の解放、眠気はエネルギーの調整反応(好転反応)と捉えられ、神様と共鳴している証拠だと考える人もいます。
【重要】医学的な不調の可能性も忘れずに
ただし、これらを全てスピリチュアルな理由で片付けるのは危険です。広大な境内を歩くことによる疲労、人混みによるストレス、あるいは熱中症や貧血といった医学的な体調不良である可能性も十分に考えられます。
もし高熱が出たり、立っていられないほどのめまいを感じたりする場合は、無理に「好転反応だ」と思い込まず、涼しい場所で休むか、早めに帰宅して医療機関を受診してください。自分の体を守ることも、大切な修行の一つです。
霊感が強い人が受ける気あたりの影響
明治神宮は、東京ドーム約15個分もの広大な森に囲まれた場所であり、都心とは思えないほど豊かな自然エネルギーに満ちています。そのため、感覚が鋭い人や、環境の影響を受けやすい体質の人は、その独特な空気に当てられてしまい、いわゆる「気あたり(神あたり)」のような状態になることがあると言われています。
これは、久しぶりに温泉に入った時に起こる「湯あたり」に似た感覚で、日常の喧騒から離れた高密度な空間に、心身が一時的に適応できない状態とも言えます。
気あたりのような症状を感じたら
- 症状:頭痛、吐き気、だるさ、浮遊感(地に足がつかない感覚)。
- 対策(グラウンディング):参拝後はすぐに電車に乗らず、近くのカフェなどで温かい飲み物を飲み、肉体感覚を落ち着かせてから帰宅する。
また、多くの観光客で賑わう場所であるため、単なる「人酔い」であるケースも少なくありません。自分のコンディションと相談しながら、無理のない範囲で参拝することが、強力なスポットと付き合う上での鉄則です。
明治神宮のパワースポットに行かないほうがいいサイン

ここまで「行かないほうがいい理由」の背景を解説してきましたが、実はスピリチュアルな世界には、神様の方から「今は来るタイミングではないよ」と優しく、あるいは厳しく告げているケースも存在します。これを無視して無理やり参拝しようとすると、トラブルに巻き込まれたり、期待したご利益が得られなかったりすることがあります。
ここでは、神様からの「拒絶」とも取れるサインの見分け方や、それでも参拝したい場合の対処法、そして本来のご利益を最大限に受け取るためのマナーについて詳しく解説します。
神様に呼ばれていない拒絶のサインとは
スピリチュアルな話題として、「神様に呼ばれていない時はサインがある」とよく言われます。「今日は明治神宮に行こう!」と決めた日に限って不可解なトラブルが続く場合、それは「今は来るタイミングではない」というメッセージかもしれない、という考え方です。
一般的に、以下のような現象が「拒絶のサイン」として語られることがあります。
1. 出発前の急な体調不良やトラブル
朝起きたら急に熱が出ていた、腹痛に襲われた、あるいは家族の事情で家を出られなくなったなど、物理的にストップがかかる状況です。
2. 交通機関の乱れでたどり着けない
乗る予定だった電車が止まる、道に迷ってどうしても鳥居にたどり着けないといったケースです。これは「今はその場所に行くべきではない」という物理的なブロックと解釈されることがあります。
3. 鳥居の前での違和感
いざ到着しても、鳥居をくぐろうとした瞬間に「空気が重い」「嫌な寒気がする」といった直感が働いた場合です。
無理は禁物です
これらが本当に神様のサインかどうかを証明することはできませんが、トラブルや体調不良を押してまで参拝するのは危険です。こうした現象が起きたら、「今日はご縁がなかったのだな」「また万全の時に来よう」と素直に引き返す勇気を持つことが、結果として自分を守ることにつながります。
属性の相性が悪くても参拝する方法
前述の通り、明治神宮は「地属性」のパワースポットであり、水属性や空属性の人とは相性が悪いとされています。しかし、仕事の付き合いやデート、あるいはどうしても叶えたい願いがあって参拝したい場合もあるでしょう。
相性が悪いからといって諦める必要はありません。以下の対策を講じることで、エネルギーの不調和を最小限に抑え、安全に参拝することが可能です。
対策1:境内の「物」に直接触れない
パワースポットのエネルギーは、その土地の木々、石、水などに強く宿っています。相性が良い場合は御神木に触れてパワーをいただくこともありますが、相性が悪い場合は逆効果になりかねません。ご神木や石垣、井戸の水などには直接触れず、一定の距離を保って視覚的に楽しむようにしましょう。
対策2:滞在時間を短くする
長時間その場に留まると、自身のエネルギーが土地のエネルギーに影響されすぎてしまい、疲労感が増す可能性があります。本殿での参拝を済ませたら、広大な御苑を隅々まで散策するのは控え、速やかに退出することをおすすめします。「長居は無用」と割り切ることも大切です。
対策3:お守りや結界で身を守る
自身の産土神社(生まれた土地の神社)や、相性の良い神社のお守りを身につけていくことで、それがバリア(結界)となり、エネルギー干渉を防いでくれます。また、粗塩を懐紙に包んでポケットに入れておくのも、古くから伝わる有効な魔除けの方法です。
何より大切なのは、「相性が悪いから嫌だ」というネガティブな心を持たないことです。「お邪魔させていただきます」という謙虚な気持ちと感謝を持って参拝すれば、神様は属性に関係なく、あなたを受け入れてくださいます。
ご利益がすごい夫婦楠などの見どころ
「行かないほうがいい」という噂にばかり気を取られていると、明治神宮が持つ本来の素晴らしいパワーを見逃してしまいます。明治神宮は、国家安泰や世界平和といった大きな願いから、個人の縁結びや厄払いまで、幅広いご利益がある場所です。
中でも絶対に外せないのが、拝殿の左手前に堂々とそびえ立つ「夫婦楠(めおとぐす)」です。この2本の大きな楠は、しめ縄で結ばれており、まるで仲の良い夫婦が寄り添っているように見えます。この木は、ご祭神である明治天皇と昭憲皇太后の仲睦まじい姿を象徴しており、以下のご利益があるとされています。
- 夫婦円満・家内安全:すでにパートナーがいる方やご夫婦にとって、絆を深める最強のスポットです。
- 縁結び・良縁成就:まだ見ぬパートナーとの出会いを求める方にとっても、強力な後押しをしてくれます。
効果的な参拝方法
夫婦楠の前から拝殿に向かって参拝するのが良いとされています。2本の木の間から本殿を仰ぎ見るようにして、二人の神様のパワーと楠の生命力を同時に感じながら、良縁や円満を祈願しましょう。ここをスルーして帰るのはあまりにももったいないことです。
参拝に適した時間帯と正しいマナー
パワースポットの効果を正しく受け取り、ネガティブな影響(気あたりや邪気)を避けるためには、「いつ行くか」と「どう振る舞うか」が非常に重要です。ここでは、運気を下げないための具体的な指針をお伝えします。
おすすめの時間帯:午前中(特に早朝)
神社参拝のゴールデンタイムは、間違いなく「午前中」です。太陽が昇り、陽の気が満ちていく時間帯は、神様のエネルギーが最も清らかで活発になります。特に開門直後の早朝は、人の数も少なく、静寂の中で神聖な空気を独り占めできるため、浄化力が格段に違います。
逆に、午後、特に夕方16時以降や日没後は避けましょう。古来より「逢魔が時(おうまがとき)」と呼ばれ、昼と夜の境界が曖昧になり、陰の気や魔物が動き出す時間とされています。特に清正の井戸のような水場や、森の深い場所は陰気が溜まりやすいため、夕方以降の立ち入りはおすすめできません。
守るべきタブーとマナー
神様のお宅にお邪魔するわけですから、最低限の礼儀を守ることは必須です。
- 参道の真ん中(正中)を歩かない:参道の中央は神様の通り道です。人間は端を歩くのがマナーです。
- 露出の多い服装は避ける:神聖な場にふさわしい、清潔感のある服装を心がけましょう。サンダルや短パンなどは避けたほうが無難です。
- 鳥居での一礼:鳥居は神域と俗界を分ける結界です。くぐる前には必ず立ち止まり、一礼してから入りましょう。帰りも同様に、振り返って一礼します。
- 清正の井戸での振る舞い:井戸の水に手を突っ込んだり、騒いだり、長時間独占して撮影したりするのは厳禁です。静かに手を合わせ、自然への敬意を払いましょう。
明治神宮のパワースポットに行かないほうがいいの結論

ここまで詳しく解説してきましたが、結論として「明治神宮 パワースポット 行かないほうがいい」という言葉は、「心身が弱っている時」や「興味本位だけで冷やかしに行く時」に対する警告であり、場所そのものが危険であるという意味ではありません。
明治神宮は、都会の喧騒を忘れさせてくれる圧倒的な静寂と、深い森の浄化力、そして明治天皇ご夫妻の温かい愛のエネルギーに満ちた、素晴らしい聖地です。ネガティブな噂に過剰に怯える必要はありません。
大切なのは、自分の体調や直感を信じること、そして神様への感謝と敬意を忘れないことです。「今日は行きたいな」と心が弾む日に、正しいマナーを守って訪れれば、明治神宮はきっとあなたに最高のパワーと癒やしを与えてくれるはずです。どうぞ安心して、その神聖な杜(もり)へと足をお運びください。
※本記事の情報は一般的なスピリチュアルな見解や伝承に基づいています。体調不良が続く場合は医療機関を受診するなど、最終的な判断はご自身の責任において行ってください。正確な開門時間や祭事については、明治神宮の公式サイトをご確認ください。

