「赤坂氷川神社」と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
都心にひっそりと佇むこの神社は、実は強力な「属性」を持つパワースポットとして、多くの人々に愛されています。特に「縁結び」や「厄除け」のご利益は有名ですが、それだけではありません。
この記事では、赤坂氷川神社が持つとされる具体的な「属性」から、その根源となる御祭神の神話、そして知られざるパワースポットとしての魅力まで、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、赤坂氷川神社が持つ奥深い魅力と、あなたにぴったりのご利益を見つけるヒントがきっと見つかるはずです。
赤坂氷川神社が持つ「属性」とは?縁結び・厄除け・浄化の力

赤坂氷川神社は、訪れる人々に様々な恩恵をもたらすと言われる、独自の「属性」を持っています。ここでは、特に強いとされる「縁結び」「厄除け」「再生・浄化」、そして「水属性」との関連性について、その根拠や由来を詳しく見ていきましょう。
これらの属性を知ることで、あなたの願いに合わせた参拝ができるようになりますよ。
縁結びの属性:夫婦神と子孫が司る良縁
赤坂氷川神社が持つ最も有名な属性の一つが「縁結び」です。なぜこれほどまでに縁結びのご利益が強いと言われるのでしょうか?その理由は、お祀りされている御祭神にあります。
具体的には、主祭神である素盞嗚尊(スサノオノミコト)と奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)は夫婦の神様であり、そのお二人の子孫である大己貴命(オオナムヂノミコト)は、あらゆる「むすび」(縁)を司る神様として知られています。
このように、ご家族で縁結びの神様がお祀りされているため、男女の縁はもちろんのこと、家族、友人、仕事、子宝など、人生における多岐にわたる良縁にご利益があるとされているのです。
たとえば、新しい仕事での良い出会いを求めている方や、家族との関係をより良くしたいと願う方にも、赤坂氷川神社の縁結びの属性は力を貸してくれるでしょう。
厄除けの属性:災厄を祓い清める強い力
赤坂氷川神社は、強力な「厄除け」の属性も持っています。これは、主祭神である素盞嗚尊の神話に深く関係しています。
素盞嗚尊は、日本神話において八岐大蛇(ヤマタノオロチ)という巨大な怪物を見事に退治した神様です。この神話から、素盞嗚尊は穢れや災厄を祓い清め、困難を打ち破る強い力を持つと伝えられています。
さらに、赤坂氷川神社の社殿は、享保15年(1730年)に建立されて以来、関東大震災や東京大空襲といった数々の大きな災禍を奇跡的に免れてきました。この歴史的な事実も、神社の持つ厄除けの力の証として語り継がれています。
もしあなたが今、何か困難な状況に直面しているなら、赤坂氷川神社の厄除けの力に触れてみることで、新たな一歩を踏み出す勇気をもらえるかもしれません。
再生・浄化の属性:心身を整えるエネルギー
赤坂氷川神社は、訪れる人々の心身を「再生」し「浄化」するエネルギーも持つとされています。都心の喧騒の中にありながら、境内に入ると不思議と心が落ち着き、内側のノイズが静まるのを感じる方も少なくありません。
これは、素盞嗚尊の「荒ぶる神」としての側面が、「混乱を祓い、新たな流れを生み出す力」や「魂のデトックス」に繋がると解釈されるためです。たとえば、日々のストレスで心が疲れている時や、気分をリフレッシュしたいと感じる時に参拝することで、心身が清められ、前向きな気持ちになれるでしょう。
境内の豊かな緑と静寂な空間が、あなたの内面を穏やかに整えてくれるはずです。
「水属性」との関連性:氷川の名の由来と浄化作用
「氷川」という神社の名称は、出雲国簸川(現在の島根県斐伊川)に由来するとされており、水の神としての側面を持つ可能性が指摘されています。
実際に、境内には橋の下に水が流れている場所があり、そこから浄化作用を感じるという声も聞かれます。また、スピリチュアルな観点から、水属性の人が氷川神社と相性が良いと感じるという見解もあります。
もしあなたが水属性のエネルギーに惹かれるなら、赤坂氷川神社は特に心地よい場所となるかもしれません。境内の水の流れや、清らかな空気に触れることで、心身の浄化をより深く感じることができるでしょう。
御祭神とご利益の詳細:神話から紐解く赤坂氷川神社の力

赤坂氷川神社に祀られている神様は、それぞれが独自の神話とご利益を持っています。これらの神様がどのような存在で、私たちにどのような恵みをもたらしてくれるのかを知ることで、より深い感謝と願いを込めて参拝できるようになります。
ここでは、三柱の御祭神とそのご利益について詳しく見ていきましょう。
素盞嗚尊(スサノオノミコト):厄除け・開運の荒ぶる神
素盞嗚尊は、日本神話に登場する力強く、時に荒々しい神様です。しかし、その荒々しさこそが、災厄を打ち破り、新たな道を切り開く力に繋がっています。
- 神話:八岐大蛇退治と天叢雲剣
素盞嗚尊は、高天原を追放された後、出雲の国で八岐大蛇という恐ろしい怪物に苦しむ人々を救うため、見事に大蛇を退治しました。この時、大蛇の尾から見つかったのが、後に三種の神器の一つとなる神剣・天叢雲剣(草薙の剣)です。この神話は、素盞嗚尊が困難に立ち向かい、勝利を収める力を持つことを示しています。 - ご利益:厄除け、開運、災厄を断ち切り、人生のリセット、浄化
素盞嗚尊は、その神話から、厄除けや災厄を断ち切る強い力を持つとされています。また、人生の困難な状況を乗り越え、新たなスタートを切るための「人生のリセット」や、心身の「浄化」にもご利益があると言われています。もしあなたが今、何か大きな壁にぶつかっているなら、素盞嗚尊の力強いご加護を求めてみてはいかがでしょうか。
奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト):家庭円満・恋愛成就の女神
奇稲田姫命は、素盞嗚尊の妻であり、優しさと豊かさを象徴する女神様です。
- 神話:素盞嗚尊との出会いと夫婦神
八岐大蛇の生贄になるところを素盞嗚尊に助け出され、後に夫婦となりました。この神話は、困難を乗り越えて結ばれた二人の強い絆を示しています。 - ご利益:家庭円満、恋愛円満、愛と守護、魂の調和、豊穣
奇稲田姫命は、夫婦の神様として、家庭円満や恋愛成就にご利益があるとされています。また、「稲の稔る田」の象徴とされることから、豊穣や子孫繁栄、そして愛と守護、魂の調和といった、穏やかで満ち足りた幸福をもたらす力を持つと言われています。良きパートナーとの出会いを願う方や、現在の関係をより深めたいと願う方にとって、心強い存在となるでしょう。
大己貴命(オオナムヂノミコト):あらゆる「むすび」を司る神
大己貴命は、素盞嗚尊と奇稲田姫命のご子孫にあたる神様で、出雲大社の御祭神である大国主命(オオクニヌシノミコト)と同じ神様です。
- 神話:素盞嗚尊と奇稲田姫命の子孫、国造りの神
大己貴命は、穀物の神である少彦名命(スクナビコナノミコト)とともに、豊かな国づくりを進めたとされています。この神話から、単なる男女の縁だけでなく、あらゆる「むすび」を司る神様として信仰されています。 - ご利益:縁結び、良縁、商売繁盛、国造り、農業・漁業・医療・殖産の知恵
大己貴命は、その名の通り、人との縁、仕事の縁、健康の縁など、人生におけるあらゆる良縁を結ぶ力を持つとされています。また、商売繁盛や国造り、農業・漁業・医療・殖産といった、社会や生活の基盤を豊かにする知恵と恵みをもたらす神様でもあります。新しい事業を始めたい方や、人間関係を円滑にしたいと願う方にも、大きなご利益が期待できるでしょう。
祭神が織りなす「属性」の相乗効果
赤坂氷川神社の御祭神は、それぞれが異なるご利益を持つだけでなく、互いに影響し合い、相乗効果を生み出しています。
たとえば、素盞嗚尊の厄除けの力で悪い縁や災いを断ち切り、奇稲田姫命と大己貴命の縁結びの力で良縁を引き寄せる、というように、複合的なご利益を期待できるのが赤坂氷川神社の大きな魅力です。これらの神様が一体となって、あなたの人生をより良い方向へと導いてくれるでしょう。
東京三大縁結び神社の一つ!赤坂氷川神社の縁結びパワー

赤坂氷川神社は、東京大神宮、出雲大社東京分祠と並び、「東京三大縁結び神社」の一つとして広く知られています。なぜこれほどまでに縁結びのご利益が強いとされ、多くの人々が良縁を求めて訪れるのでしょうか?
ここでは、その理由と、具体的な縁結びの祈願方法、そして授与品について詳しくご紹介します。
なぜ「東京三大縁結び神社」と呼ばれるのか?
赤坂氷川神社が東京三大縁結び神社の一つに数えられる理由は、その御祭神の構成と、実際に多くの参拝者から寄せられる結婚報告にあります。
前述の通り、赤坂氷川神社には夫婦神である素盞嗚尊と奇稲田姫命、そしてその子孫である大己貴命という、縁結びを司る神様が三柱も祀られています。この強力な布陣が、男女の縁だけでなく、あらゆる良縁を引き寄せる力を持つとされています。
具体的には、参拝後に良縁に恵まれ、結婚に至ったという報告が数多く寄せられており、そのご利益が口コミで広まったことで、現在の地位を確立しました。もしあなたが真剣に良縁を求めているなら、赤坂氷川神社はぜひ訪れるべき場所と言えるでしょう。
縁結びを願う具体的な方法:良縁祈願祭とさくらんぼ結び
赤坂氷川神社では、良縁を願うための特別な祈願方法が用意されています。
- 月に一度斎行される「縁結び参り(良縁祈願祭)」
赤坂氷川神社では、月に一度「縁結び参り(良縁祈願祭)」が斎行されます。この祈願祭では、男女の縁だけでなく、家族、友人、仕事、子宝など、人生における様々な良縁を祈願することができます。
定員は30名と限られており、非常に人気が高いため、予約開始後すぐに満席になることも珍しくありません。実際に、この祈祷を受けた参拝者からは多くの結婚報告が届いているそうです。
どうすれば参加できるのか? 参加を希望される方は、赤坂氷川神社の公式サイトで日程を確認し、早めに予約することをおすすめします。
👉 赤坂氷川神社 公式サイト - 「さくらんぼ結び」の由来と祈願方法
境内で授与されている「さくらんぼ結び」も、縁結びの願いを込めるための人気アイテムです。ちりめん製の可愛らしいさくらんぼ根付に、巫女さんが赤い糸を結びつけてくれます。この根付には恋みくじが付いており、願い事を書いた後、境内の「願いの木(なぎの木)」に結びつけて良縁を祈願します。
なぜさくらんぼなのか?
さくらんぼは二つで一つ、寄り添う姿から縁結びの象徴とされています。また、「なぎの木」は葉脈が縦にしかなく、横に裂けにくいことから「縁が切れない」とされ、縁結びの御神木として信仰されています。
縁結びのお守り・授与品:願いを込めるアイテム
赤坂氷川神社では、縁結びのご利益をさらに高め、願いを込めるための様々なお守りや授与品が用意されています。参拝の記念やお土産としても人気が高く、ご自身の願い事や好みに合わせて選ぶことができます。
- 縁結守(3種類)
良きご縁の成就を願う、デザインの異なる3種類の「縁結守」が頒布されています。それぞれ異なる色や柄があり、お好みのものを選ぶことができます。常に身につけることで、良縁を引き寄せる力を高めると言われています。 - 四合御櫛(しあわせみくし)
「縁結び参り(良縁祈願祭)」に参加した方に授与される特別な櫛が「四合御櫛(しあわせみくし)」です。この櫛は、御祭神である奇稲田姫命の神話にちなんだ「女性の分身」とされており、女性の美しさや魅力を高め、良縁を呼び込むと言われています。非常に貴重な授与品であり、良縁を願う女性にとって特別な意味を持つでしょう。 - さくらんぼ結び(ちりめん根付)
前述の縁結び祈願でもご紹介した「さくらんぼ結び」は、可愛らしいちりめん製の根付です。二つで一つ、寄り添うさくらんぼの姿が縁結びの象徴とされており、恋みくじが付いています。願い事を書いて境内の「願いの木(なぎの木)」に結びつけることで、良縁を祈願します。 - はりこ干支みくじ
十二支の動物をかたどった、可愛らしい張り子のおみくじです。自分の干支や好きな動物を選んで引くことができ、その年の運勢や願い事へのヒントを得られます。見た目も愛らしく、お土産としても人気です。 - やかん鈴
「幸福を沸かす、幸福を注ぐ」というユニークな由来を持つ、やかん型の鈴のお守りです。珍しい形と縁起の良い意味合いから、幸福を願う多くの方に選ばれています。 - いちょう守
境内のシンボルである樹齢400年の大銀杏にあやかった「いちょう守」は、長寿や健康、そして力強い生命力を願うお守りです。大銀杏の持つエネルギーを身近に感じたい方におすすめです。
これらの授与品は、赤坂氷川神社の社務所で頒布されています。参拝の際には、ぜひ足を運んで、あなたの願いにぴったりのアイテムを見つけてみてください。
都心のオアシス!赤坂氷川神社のパワースポットとしての魅力

赤坂氷川神社は、都心にありながらも、一歩足を踏み入れると都会の喧騒を忘れさせるような、静かで穏やかな空気が流れる場所です。多くの人々がこの地をパワースポットとして訪れ、そのエネルギーを感じています。
ここでは、赤坂氷川神社がなぜパワースポットとされるのか、そして境内のどこで特に強いエネルギーを感じられるのかをご紹介します。
奇跡を乗り越えた社殿が放つ強いエネルギー
赤坂氷川神社がパワースポットとされる最大の理由の一つは、その社殿が数々の災禍を奇跡的に免れてきた歴史にあります。
享保15年(1730年)に徳川吉宗公の命によって建立された現在の社殿は、江戸時代から現代に至るまで、安政の大地震、関東大震災、そして東京大空襲といった大きな災害を乗り越え、建立当時の姿を今に伝えています。
この事実自体が、社殿が持つ計り知れないほどの強いエネルギーと、神様の強力な守護の証とされています。実際に参拝した人の中には、境内に足を踏み入れた瞬間に、その圧倒的なエネルギーに「怖い」と感じる方もいるほどです。
しかし、これは決して悪い意味ではなく、強い浄化のエネルギーが働いている証拠とも言えるでしょう。あなたの心身に溜まった不要なものを祓い清め、新たな活力を与えてくれる場所なのです。
境内のおすすめパワースポット:樹齢400年の大銀杏と四合稲荷
赤坂氷川神社の境内には、特に強いエネルギーを感じられるとされる場所がいくつかあります。
- 天然記念物「樹齢400年の大銀杏」の生命力
境内のシンボルとしてそびえ立つ「樹齢400年の大銀杏」は、港区指定天然記念物にも指定されている巨木です。この大銀杏は、戦火の傷跡を今に伝える歴史の証人でもあり、その幹からは計り知れないほどの強い生命力を感じることができます。大銀杏の周りをゆっくりと歩き、そのエネルギーに触れることで、心身に活力が満ちてくるのを感じられるでしょう。 - 勝海舟命名「四合稲荷」の幸運を招く力
境内末社の一つである「四合稲荷(しあわせいなり)」も、強力なパワースポットとして有名です。この稲荷は、幕末の志士である勝海舟が命名したと伝えられています。古呂故稲荷、地頭稲荷、本氷川稲荷、玉川稲荷の四社を合祀したことに由来し、「四合わせ」「しあわせ」「志を合わせる」といった意味が込められています。幸運を招き、願い事を叶える力があるとされていますので、ぜひ参拝してみてください。 - 「縁結びの石」など、その他のエネルギーを感じる場所
境内には、他にも「縁結びの石」と呼ばれる場所があり、手をかざして祈ることで縁を引き寄せる磁場となると言われています。また、都心とは思えないほどの豊かな緑に囲まれた境内全体が、都会の喧騒を忘れさせ、心身ともにリフレッシュできる癒しの空間となっています。
心身を浄化し、リフレッシュする効果
赤坂氷川神社は、その強力なエネルギーによって、訪れる人々の心身を浄化し、リフレッシュする効果があると言われています。
なぜそうなるのか?
都会のビル群に囲まれながらも、境内は豊かな鎮守の杜に守られ、清らかな空気が流れています。この自然のエネルギーと、御祭神の持つ浄化の力が合わさることで、日々のストレスやネガティブな感情が洗い流され、心が穏やかになるのです。
どうすればよいのか?
参拝の際は、ただお参りするだけでなく、境内の空気を深く吸い込み、木々の緑や水の流れに意識を向けてみてください。特に、樹齢400年の大銀杏のそばで深呼吸をしたり、静かに瞑想したりすることで、内側のノイズが静まり、心のチャンネルが整うのを感じられるでしょう。
心身のリフレッシュ効果を最大限に引き出すためにも、ゆったりとした気持ちで境内を散策することをおすすめします。
歴史と文化が息づく境内:徳川吉宗公建立の社殿と見どころ

赤坂氷川神社は、その強力なご利益だけでなく、長い歴史と豊かな文化が息づく場所でもあります。江戸時代に建立された社殿は、数々の災禍を乗り越え、当時の面影を今に伝えています。
ここでは、赤坂氷川神社の歴史的背景と、境内で見られるユニークな見どころについてご紹介します。
徳川吉宗公が建立した江戸の面影を残す社殿
赤坂氷川神社の歴史は古く、平安時代中期の天暦5年(951年)に蓮林僧正が夢のお告げを受けて社を建てたのが始まりと伝えられています。
しかし、現在の社殿が造営されたのは、江戸幕府八代将軍徳川吉宗の時代、享保15年(1730年)のことです。吉宗公の命により、現在の地に社殿が建立されました。この場所は、実は忠臣蔵で知られる浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)の正室、瑤泉院(ようぜんいん)の邸宅跡地だったという歴史的な背景も持っています。
社殿は総欅造り銅葺朱塗の一間社流造(いっけんしゃながれづくり)で、その美しい姿は、安政の大地震、関東大震災、東京大空襲といった数々の大きな災禍を奇跡的に免れてきました。都内では珍しく、建立当時の江戸の情景を数多く残す神社として、東京都の有形文化財にも指定されています。この歴史ある社殿を間近で見ることで、江戸時代の息吹を感じられるでしょう。
ユニークな狛犬たちと四合稲荷の由来
赤坂氷川神社の境内には、見どころがたくさんありますが、特に注目していただきたいのが、個性豊かな狛犬たちと、勝海舟ゆかりの四合稲荷です。
- 「狛犬図鑑」と呼ばれる7対の多様な狛犬
境内のあちこちには、なんと7対もの狛犬が鎮座しており、それぞれが異なる表情や姿をしています。その多様さから「狛犬図鑑」と呼ばれるほどです。都内最古の狛犬も存在し、中には「( ̄ー ̄)ニヤリ」と笑っているように見えるユニークな狛犬もいます。一つ一つじっくりと観察しながら、お気に入りの狛犬を見つけてみるのも楽しいでしょう。 - 勝海舟が命名した「四合稲荷」の「しあわせ」の由来
前述のパワースポットとしてもご紹介した「四合稲荷」は、幕末の英雄、勝海舟が命名したと伝えられています。古呂故稲荷、地頭稲荷、本氷川稲荷、玉川稲荷という四つの稲荷社を合祀したことに由来し、「四合わせ(しあわせ)」や「志を合わせる」という意味が込められています。勝海舟がこの地で何を思い、どのような願いを込めたのか、歴史に思いを馳せながら参拝してみてください。
その他の見どころ:包丁塚、山車展示場、天井画
赤坂氷川神社には、他にも見逃せない見どころがたくさんあります。
- 料理人の信仰を集める「包丁塚」
境内には「包丁塚」があります。これは、料理人が使い古した包丁を納め、調理した動物や魚の霊を慰めるための塚です。食の恵みに感謝し、命をいただくことへの敬意を表す、日本の文化を感じられる場所です。 - 江戸型山車が展示される「山車展示場」
赤坂氷川神社は、毎年9月に盛大な「赤坂氷川祭」が開催されることでも有名です。その祭りで巡行する江戸型の華やかな山車が、境内の「山車展示場」に展示されています。江戸で3番目の規模を誇ったという祭りの文化と迫力を、間近で感じることができます。 - 社殿の天井・壁画に描かれた花鳥図や鳳凰図
社殿の内部には、1929年の造営200年記念に描かれた美しい天井画や壁画があります。長寿や子孫繁栄を願う花鳥図や、平安・繁栄を象徴する鳳凰図など、見事な絵画が描かれています。ご祈祷の際に拝見できる機会があれば、ぜひ注目してみてください。
「属性」やご利益にまつわる歴史的エピソード
赤坂氷川神社の由緒や歴史の中には、「属性」やご利益にまつわる興味深いエピソードも伝えられています。
口伝では、もともとこの地域が干ばつに苦しんでいたため、雨乞いが神社の創建の発端となったとも言われています。これは、「水属性」との関連性や、自然の恵みをもたらす神様としての側面を示唆するエピソードと言えるでしょう。また、蓮林僧正が夢のお告げを受けて社を建てたという創建の由来も、神社の持つ神秘的な力を感じさせます。
参拝前に知っておきたい情報:アクセス・御朱印・年間行事

赤坂氷川神社への参拝をより充実させるために、事前に知っておきたい情報をまとめました。アクセス方法から、人気の御朱印、そして年間を通して行われる祭事まで、詳しくご紹介します。
赤坂氷川神社へのアクセス方法と駐車場
赤坂氷川神社は都心に位置しており、複数の駅からアクセスしやすいのが特徴です。
- 最寄りの地下鉄駅からのアクセス
- 東京メトロ千代田線「赤坂駅」6番出口より徒歩約8分
- 東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木駅」7番出口より徒歩約8分
- 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」1番出口より徒歩約8分
- 東京メトロ銀座線「溜池山王駅」12番出口より徒歩約10分
どの駅からも徒歩圏内なので、ご自身の都合の良い路線を選んで訪れることができます。
- 都バス利用の場合
都バスをご利用の場合は、「アークヒルズ前」バス停より徒歩約7分です。 - 境内の駐車スペース情報
お車でお越しの方のために、境内には9台分の駐車スペースが用意されています。ただし、台数に限りがあるため、特に週末や祭事の際は公共交通機関の利用をおすすめします。
御朱印の種類と授与時間:季節限定の特別な御朱印も
赤坂氷川神社では、参拝の証として御朱印をいただくことができます。通常御朱印の他に、季節限定の特別な御朱印も人気です。
- 通常御朱印(氷川神社、四合稲荷)の詳細
- 氷川神社: 本社の御朱印で、「氷川神社」「東京赤坂鎮座」「元准勅祭十社之内」の3種類の印と墨書が特徴です。
- 四合稲荷: 境内末社である四合稲荷の御朱印で、「稲荷神紋」と「四合稲荷」の2つの印が押されます。社名印には、勝海舟が揮毫した扁額の墨跡が使用されており、歴史を感じさせます。
- 日本の四季や神事に合わせた季節の御朱印、月参り御朱印「かさね」
赤坂氷川神社では、日本の四季や神事に合わせた、美しいデザインの季節限定御朱印が頒布されます。たとえば、初茜、祈年祭、さくら参り、星合ひ参りなど、時期によって様々な御朱印が登場し、色や柄は年ごとに変わるため、訪れるたびに新しい出会いがあります。また、毎月異なるデザインの「月参り御朱印『かさね』」も頒布されており、毎月の参拝の楽しみとなっています。 - 御朱印帳の種類(大銀杏、茜染め、東京十社巡り) 御朱印帳も、赤坂氷川神社ならではの魅力的なものが用意されています。
- 樹齢400年の大銀杏の葉をデザインしたもの
- 境内で育成した茜草で和紙を染めた、温かみのあるもの
- 東京十社巡り専用の御朱印帳
これらの御朱印帳は、参拝の記念やお土産としても大変人気があります。
- 授与時間と初穂料
御朱印の授与時間は、社務所受付時間の9:00から17:00までです。初穂料については、公式サイトには明記されていませんが、一般的には300円から500円程度が目安となります。
特徴的なお守り・授与品:願いを叶えるアイテム
赤坂氷川神社では、御朱印の他にも、様々な願いを込めたお守りや授与品が頒布されています。
- 縁結守(3種類)
良きご縁の成就を願う、デザインの異なる3種類の縁結守があります。 - 四合御櫛(しあわせみくし)
縁結び参りで授与される特別な櫛で、奇稲田姫命の神話にちなんだ「女性の分身」とされ、良縁を呼び込むと言われています。 - さくらんぼ結び(ちりめん根付)
前述の縁結び祈願でもご紹介した、可愛らしいちりめん製の根付です。 - はりこ干支みくじ
十二支の動物をかたどった、可愛らしい張り子のおみくじです。 - やかん鈴
「幸福を沸かす、幸福を注ぐ」という由来を持つ、やかん型の珍しい鈴のお守りです。 - いちょう守
樹齢400年の大銀杏にあやかった、長寿や健康を願うお守りです。
これらの授与品は、ご自身のお願い事に合わせて選ぶことができます。
年間行事・祭事:赤坂氷川祭と縁結び参り
赤坂氷川神社では、年間を通して様々な行事や祭事が執り行われています。特に「属性」やご利益に関連する重要なものをご紹介します。
- 例祭日と大規模な「赤坂氷川祭」
毎年9月15日は赤坂氷川神社の例祭日です。この例祭に合わせて、毎年9月中旬には「赤坂氷川祭」という大規模な祭りが開催されます。宮神輿と江戸型山車が巡行し、かつては江戸で3番目の規模を誇ったという、歴史と伝統を感じさせるお祭りです。地域の活気と文化に触れる貴重な機会となるでしょう。 - 毎月の「縁結び参り(良縁祈願祭)」
縁結びを願う方には、月に一度開催される「縁結び参り(良縁祈願祭)」が特におすすめです。詳細については「縁結びを願う具体的な方法」のセクションをご覧ください。 - 包丁塚祭、祈年祭、さくら参り、星合ひ参りなど
その他にも、毎年10月上旬の土曜日には料理人の信仰を集める「包丁塚祭」が、2月17日には豊穣を祈願する「祈年祭」が執り行われます。また、3月下旬には「さくら参り」、7月1日から9日には七夕にちなんだ「星合ひ参り」など、季節ごとの美しい行事も開催されます。これらの祭事に参加することで、神社の持つエネルギーをより深く感じ、特別な体験ができるでしょう。
まとめ:赤坂氷川神社で「属性」とご縁を結ぶ

この記事では、赤坂氷川神社が持つ「属性」について、その根拠や由来、そして具体的なご利益やパワースポットとしての魅力、さらには歴史的背景や参拝情報まで、幅広くご紹介しました。
赤坂氷川神社は、夫婦神とその子孫が祀られていることから「縁結び」の属性が非常に強く、素盞嗚尊の神話に由来する「厄除け」の力も絶大です。
また、都心にありながらも、境内は「再生」と「浄化」のエネルギーに満ちたパワースポットであり、「水属性」との関連性も感じられる場所です。
もしあなたが、良縁を求めている、厄を祓いたい、心身をリフレッシュしたい、あるいは歴史や文化に触れたいと考えているなら、赤坂氷川神社はきっとあなたの願いに応えてくれるでしょう。
この記事を参考に、ぜひ赤坂氷川神社を訪れ、あなた自身の「属性」と神社の「属性」が織りなす、素晴らしいご縁を結んでみてください。

